前世療法
催眠療法というと、前世がわかるセラピーというイメージを持っておられる方も多いと思います。
精神科医のブライアン・ワイス博士が前世療法を一般的に広めてくれた影響ですが、同時に、「前世がわかる」という誤解を生んでしまったのも事実。ワイス博士は前世はある派ですが、前世はあるのかないのかその真偽は確かめようがありません。世界中の生まれ変わり事例を長年にわたって科学的に検証調査をしている研究者もいます。(イアン・スティーブンソン著『前世を記憶する子供たち』)
また、実際に前世療法を受けた人への調査では、「前世はあると確信した」と答えているのはたった8%だそうですが、92%の人は、あれは前世ではないと断言しているのではなく、「自分で作ってるかもしれないけど、前世ではないとも言い切れない」と答えています。
ワイス博士は、体験する前世イメージの8割は実際の前世体験に基づくものであり、2割は想像力や記憶による歪みが加わっているといっています。*ワイス博士の前世に対する見解に興味がある方は著作本をご参考ください
つまり前世があるかどうかは問題ではなく、前世を知ることもセラピーの目的ではありません。
潜在意識にある様々な感情や記憶が見せるイメージ=メタファーから問題の本質を理解し、滞っている感情や制限していることを解放してもっと心地よい状況、望ましい状態へと変化することです。
潜在意識が見せるイメージや感情を体験することで気持ちが整理され、ヒーリングの効果もありますし、もっと自由に行動できるようになる答えと手段が内側から導き出されます。
セラピストはアドバイスも考えの押し付けも一切行いません。クライアントさんご本人の潜在意識の力を引き出すだけです。
前世療法では、トラウマや恐怖症の克服はもちろんですが、人生での目的、使命、人間関係などあらゆることに対応できます。
インナーチャイルド・年齢退行療法
西洋占星術では、0~7歳までに出来上がった性質は「月」で読みます。
この期間は世界で起きていることを五感で感じながらスポンジのように吸収し、自立する力がないため環境に依存しながら、感情レベルでは母親(母体)の影響下で生きている時期と解釈します。
この年齢は社会学的にも刷り込み期と呼ばれ、環境によって価値観や親のビリーフが刷り込まれ、人格形成されていく時期と言われています。この猛烈な刷り込み期間にどのように感じてどのように過ごしたか、これが「プログラミング」です。
(占星術では「月」の状態を読んでどのようなプログラムがあるか検証)
潜在意識に深く刻まれたプログラムが、大人になってからも感情と行動をコントロールしているということです。
ちょっとしたことで不安定になったり、人間関係で陥りがちなパターン、自信がないからこそ必死で仕事して疲弊したり、人の評価をいつも気にしてしまう、などなど。なんとなく繰り返しているネガテイブなパターンというのは、誰にでも大なり小なりあるものです。
完璧な家庭環境、完璧な両親というものが存在しないように、完璧で正しい人格は存在しません。
大人になって自立して、自分の望む人生を生きることができるようになってからも、些細なことで傷つきやすい繊細な子供の自分は内側に生き続けています。年齢退行療法では、インナーチャイルドが抱えている感情を癒すことで、潜在能力を高めて自分らしく輝いて生きていく強さを育てることが目的です。
この療法では、感情の解放による深い癒しが期待できますが、思わぬ隠れた感情に向き合うことも多々あります。
一度のセッションで一気に変化を期待される方も多いのですが、抑圧され続けた感情を解放するプロセスは、焦らずにインナーチャイルドのペースに合わせたアプローチが必要となります。
根気強く向き合うことで、非常に深い変容と静かで確実な気づきがもたらされます。
人格交代・グリーフケア
知覚ポジションチェンジという心理ワークに基づいて行うセラピーです。
大切な方との死別により深い悲しみにある方、ペットロスにある方、わだかまりがある相手との再会を望んでいる方(再会が難しい相手)、直接話すには抵抗がある相手の真意を知りたいとき、尊敬する人物から助言が欲しい時など。
人格交代はどんな人、どんな存在とも行えます。
潜在意識を通して相手とつながることで、不思議と相手の感情や考えがとても鮮明に伝わってきます。
なぜわかるのか?ということですが、潜在意識が相手の思念、人格、感情、思考をイメージ化・言語化し、心の中に生きている存在と対話するというものです。
潜在意識には超意識という宇宙全体が個であり同時に全であるという、仏教でいうところの空、つまりワンネスの意識があります。
超意識は、顕在意識では掴みきれない範囲を超えて、相手の真意や感情を把握しているのです。
相手の真意や思いを感じ、理解、対話することによって悲しみや心の傷を癒すことに繋がり、悲しみを乗り越えて学びに変え、前向きに生きていくことを促して行きます。
暗示・イメージ療法
催眠療法の基本メソッド。暗示とイメージによって、潜在意識下にあるセルフイメージを書き換え、行動の変化を促す方法です。
ネガティブな行動パターンからポジティブで望ましい行動へと変容させるためには、潜在意識のプログラムを書き換える必要があります。
暗示は日常的に様々なシーンで無意識に行われているものです。信頼している人や親しい人から「大丈夫だよ」と言ってもらうだけで、安心したり実力を発揮できることもあると思います。これを応用したものが暗示療法です。
NLPのコーチングプログラムを使用しながら、セッションのゴール設定、自己イメージをクリアにし、そのために必要な行動を考え、その行動へと促す暗示とポジティブなセルフイメージを潜在意識に植え付けていくことで目標を達成することが可能になります。
ダイエット、禁煙、対人恐怖症やあがり症、不眠症などの克服、収入アップ、自己イメージの改善などあらゆる目的に使えます。
タイムラインセラピー™
ABH米国催眠術協会の理事長でありNLPマスタートレーナーのタッドジェームスが考案した、催眠を使わずに行うアクティブイマジネーションワーク。催眠療法に抵抗のある方にも試しやすく非常に有効な手法です。
PTSD治療に短期間で非常に効果を表したことで、アメリカでは戦争被害者の心のケアにも使われています。
タイムラインセラピー™では、
・否定的な感情や、制限的な思い込みの解放
・心配事、不安癖の解放
・目標、願望の引き寄せ
これらを催眠にかけることなく短時間で行うことができますので、複数のテーマをサクサク解決して行きたい方やなかなかセッションの時間が取れないお忙しい方にぴったりです。
また必要に応じて、催眠療法にこのタイムラインセラピー™を組み合わせることもあります。